雑学のススメ No.16(05.4/5)

「平 成 の 大 合 併」
〜市町村名のつけ方あれこれ〜
 市町村の合併で日本列島の地図が大きく変わろうとしています。
 2005年3月31日、1日では最も多い44の市町村が発足いたしました。合併する市町村が「合併特例法」で財政上の優遇措置を受ける為には、@2005年3月31日までに申請し、A2006年3月末までに合併する必要があるからなのです。
 「平成の大合併」が始まった99年4月以降、2004年12月21日現在、全国で228地域が合併の最終手続きを終了しています。
この結果、
   市  町  村  合計
 平成11年3月31日  670  1994  568  3232
 平成16年3月31日  689  1903  540  3132
 平成17年3月31日  732  1424  366  2522

となり、合併特例法による町や村の減少が加速度的に推進されていることが伺えます。
 合併には合併そのものよりも、合併後の市町村名をどのように決めるかの方が大問題
になるケースが沢山あります。今回も住民投票で新しい市の名前を決めようとしましたが、結果は合併そのものが白紙に戻ってしまった所がありました。
 「南セントレア市」(愛知県)=南知多町・美浜町です。新しく常滑に開港した中部国際空港の愛称「セントレア」の南に位置する「市名」は、住民から募集した名前にはなく、行政側から一方的にもちだされたことが反対票に繋がったのではないでしょうか。

【知名度の高い市町名に】 編入合併・吸収合併のケース
 静岡市(静岡県)=静岡市・清水市長岡市(新潟県)=長岡市・山古志村 など、約半数近くを占めています。永い間慣れ親しんできた市町村名が消えることになります。

【合併を機に新しい市町名に】 新設合併・対等合併のケース
 周南市(山口県)=徳山市・新南陽市・熊毛町・鹿野町、千曲市(長野県)=更埴市・上山田町・戸倉町、伊賀市(三重県)=上野市・伊賀町・青山町、白山市(石川県)=松任市・美川町・鶴来町・他 など、新規一転今後への意気込みが伺えます。

【合併地域の中から選ばれて市町名に】
 阿蘇市(熊本県)=一の宮町・阿蘇町・波野町、甲賀市(滋賀県)=水口町・土山町・甲賀町・甲南町・信楽町 など無難な決め方だと思います。

【旧国名や藩名を復活させて市町名に】
 甲斐市(山梨県)・飛騨市(岐阜県)・伊豆市(静岡県)・丹波市(兵庫県)・阿波市(徳島県)・さぬき市(香川県)など 約1割の22件もあり今回の特徴といえます。

【観光や産物でよく知られた地名】
 妙高市(長野県)・千曲市(長野県)・潮来市(茨城県)・あわら市(福井県)・魚沼市(新潟県)・下呂市(岐阜県)など、「市」でなかったことが不思議なくらいです。

【苦労が伺える地名】
 湯梨浜町(鳥取県)=羽合町(日本のハワイ)・東郷町・泊村
 東郷湖から湧き出る温泉=湯、大地がはぐくむ二十世紀=梨、日本海の白い砂浜=浜新しい町の特色をイメージして名づけられました。

【ややずうずうしい地名】
 四国中央市(愛媛県)・吉備中央町(岡山県)・瀬戸内市(岡山県)・さつま町(鹿児島県)・伯耆町(鳥取県)は、名前に負けない市や町に育つのでしょうか。

【合成名】
 福津市(福岡県)=間町・屋崎町、東御市(長野県)=部町・北牧村、宝達志水町(石川県)=雄町・押町 足して2で割る合成名。今回もありました。

【その他】
 ・那須塩原市(栃木県)=黒磯市・西那須野町・塩原町、JR東北本線の駅名「黒磯」よりJR東北新幹線の駅名の方相応しいということでしょうか。
 ・さくら市(栃木県)、あさぎり町(熊本県)、南アルプス市(山梨県)など、ひらがなやカタカナの市や町が増える傾向があります。

過去にあった究極の合成地名をご紹介しておきます。
◎ 福島県相馬郡飯舘(いいたて)村はまるでトーナメントで優勝したような村です。


◎ 現在は山梨県韮崎市の一部になっている清哲町(せいてつ)は、折居・青木・樋口・水上の4つの村が合併しました。
 水上の「さんずいへん」と青木の「青」で「清」、「折井」の「折」と「樋口」の「口」で「哲」を合わせて「清哲」となりました。漢字をばらばらにして組み合わせた珍しい「つぎはぎ地名」です。