雑学のススメ No.21(06.2/3)

「数字を含んだ地名の不思議」
〜「1」から「?」まで〜
 地名や駅名には「数字」を含んだものが沢山あります。良馬の産地として知られる東北南部地方には一戸町・二戸市・・・・八戸市・九戸村と、「一」から「九」までの「順番を表した」地名があります。また旧国の数によって九州とか四国、その場所から見渡せる旧国の数によって三国峠・十国峠とか、最近では市町村の合併によって集まった数によって名づけられた六ヶ所村(青森)・五和町(熊本) など「個数を表した」地名があります。
 平成の大合併によってどんどん新しい地名に変わっていますが、数字を1からたどってどこまで続くか、JR・私鉄の時刻表や郵便番号簿で探してみました。

【1】 全国の自治体には一宮という市町が一宮市(愛知)・一宮町(山梨・愛知・兵庫2・千葉・熊本)7箇所もあります。いずれも旧国の一宮に由来しており、これらの市町にはその国一番の神社があります。知らないと誰も読めない地名では、京都府久世郡久御山町に一口というところがあり「いもあらい」と読みます。
【2】 夫婦岩の間から眺める朝日で有名な二見ケ浦(三重)・二子玉川(東急田園都市線)があります。将棋では反則負けになるに二歩(宮城県遠田郡涌谷町)もあります。
【3】 「三」が付く自治体は三重県三鷹市三原市など最も多く郡名も含めると70以上もあります。
三ノ宮(山陽本線):北に一宮・二宮、西に四宮から八宮(六宮を合祀)まで神社があります
【4】 四條畷市(大阪):「畷」とは田圃の畦道の事で「畷」という字が付く地名はどこにでもありそうですが、中々みつかりません。八丁畷(鶴見線)ぐらいです。
【5】 五反田(山手線):三重県桑名市や愛知県犬山市など結構沢山あります。
五坪町(岐阜市):まさか町の広さが5坪ということではないでしょうね。
【6】 六本木(東京)・六甲道(東海道本線)・六郷川(東京)・六麓荘(芦屋市)等。
【7】 七尾市(石川)・七里が浜(鎌倉市)・七曲(福島)・七久保(飯田線)等。
【8】 八神(岡山県久米郡三咲町):「ねりがみ」と読みます。「八」は「三」に次いで多い地名です。全国どこにでもあるのが八幡で、八幡神社に由来しています。
【9】 九石(栃木県芳賀郡茂木町):「さざらし」と読みます。他には九頭竜湖(福井)・九度山町(和歌山県伊都郡)・九折(つづらおり)(石川県河北郡)等。
【10】 十弗(トウフツ)(根室本線):10ドルではありません。他には十和田市(青森)・十日町市(新潟)・麻布十番(東京都港区)・十津川村(奈良県吉野郡)等。
【11】 十一日町(青森県八戸市):八戸市には十三日町・十六日町・十八日町もあります。
【12】 十二月田(埼玉県川口市朝日):「しわすだ」と読みます。古い地名です。
十二湖(五能線)・十二神(新潟)など十二のつく地名は以外に沢山あります。
【13】 十三(阪急電鉄):淀川の13番目の渡しであったという説が有力ですが、十三以外に残っている渡しがないので賛同しかねます。中津川の「堤=つつみ」から「つつ=十」・「み=三」を合わせて「十三」の方が自然です。
十三里(石勝線):「とみさと」と読みます。
明治22年十三の村が合併したことから、
「とみさと村=富里村」が誕生し、昭和63年富里町になり、平成14年富里市(千葉県)に発展しました。命名のお陰?
【14】 十四日町(広島県尾道市):「とよひちょう」と読みます。
【15】 十五間(新潟市)・十五所(山梨県南アルプス市)・十五貫(宮城県登米市豊里町)
【16】 十六島町(島根県出雲市):「うっぷるいちょう」と読みます。アイヌ語みたい?十六町(名古屋市瑞穂区):「そろちょう」と読みます。
【17】 十七条(岐阜県瑞穂市):十八条・十九条もあります。
【18】 十八成浜(宮城県石巻市):「くぐなりはま」と読みます。鳴き砂で知られ、砂浜を歩くと「キュツ、キュツ」と鳴るところから、「く(九)」が二つで「十八」。
十八女町(徳島県阿南市):「さかりちょう」と読みます。「むすめ十八番茶も出花」ということでしょうか。そのまま十八才(山形県西村山郡大江町)もあります。
【19】 十九渕(和歌山県西牟婁郡白浜町): 「つづらふち」と読みます。
十九首(掛川市):恐ろしげな地名ですが、平将門伝説による首塚があります。
【20】 廿里町(東京都八王子市):「とどりまち」と読みます。他に二十平(はたちたい)(青森県上北郡野辺地町)・廿山(つづやま)(大阪府富田林市)等。
【21】 廿一軒町(京都市東山区):京阪電鉄四条駅前。二十一浜(宮城県本吉郡元吉町)
【22】 東二十二番町(青森県十和田市):一〜六・十一〜十六・二十一〜二十四あります。
【23】 廿三日町(青森県八戸市):同じ八戸市に廿六日町もあります。
【24】 二十四軒(札幌市地下鉄東西線):条や丁目が多いのですが、この駅だけ軒です。
【25】 廿五里(千葉県市原市):「ついへいじ」と読みます。土石流でゴリゴリ(五里五里)の築地(ついじ)のこと。
【26】 廿六木(新潟県燕市):「とどろき」と読みます。おどろきです。
【27】 山部 東27線(北海道富良野市):東12線から東27線まであります。
【28】 二十八日町(岩手県久慈市):そのまま「にじゅうはちにちまち」と読みます。
【29】 廿九日(石川県鹿島郡中能登町):「ひずめ」と読みます。月末だからでしょう。
【30】 三拾町(さじっちょう)(熊本県宇土市)・三十坪(みそつ)(滋賀県蒲生郡日野町)
【31】 南三十一条西(札幌市南区):南三十条西から南三十九条西まであります。
【32】 北三十二条西(札幌市北区):北六条西から北四十条西まであります。
【33】 三十三間堂廻り町(さんじゅうさんげんどうまわりちょう)(京都市東山区)
【34】 北34条(札幌市地下鉄南北線):北18条・北24条もあります。
【35】 代三五(だいさんご)(大分県豊後大野市大野町)
【36】 三六町(さんろくちょう)(福井県鯖江市)・(さんろくまち)(北九州市戸畑区)
【37】 東三十七条北(北海道標津郡中標津町):東一条北から東四十二条北まであります。
【38】 三八松(みやまつ)(福岡県三潴郡大木町)・三十八社町(福井市)
【39】 東三十九条南(北海道標津郡中標津町):東一条南から東四十二条南まであります。
【40】 相川四十物町(新潟県佐渡市):「あいものまち」と読みます。始終(四十)食べることが出来る相物(あいもの=塩漬や生干しの魚のこと)から。
【41】 北四十一条東(札幌市東区):北四条東から北五十一条東まであります。
【42】 赤岩四十二(宮城県気仙沼市)
【43】 四三嶋(福岡県朝倉郡筑前町):「しそじま」と読みます。
【44】 四十四島(兵庫県たつの市):「ししじま」と読みます。
【47】 草井沢47地割(岩手県和賀郡西和賀町)
【48】 四十八坂(広島県廿日市市大野)・赤目四十八滝(三重)
【49】 四十九院町(石川県加賀市山中温泉)・四十九町(三重県伊賀市)
【50】 五十公野(いじみの)(新潟県新発田市)・五十部(よべちょう)(栃木県足利市)五十鈴川(いすずがわ)(三重)・五十沢(いさざわ)(山形県村山市)等。
【58】 五八(山梨県西八代郡市川三郷町)
【60】 六十谷(むそた)(和歌山市)・六十内(むそち)(京都府福知山市)
【69】 六九谷(兵庫県姫路市林田町):「むくだに」と読みます。
【70】 七十刈(ななじゅうがり)(山形市・福島県喜多方市山都町)
【72】 七二会(長野市):「なにあい」と読みます。
【80】 八十場(やそば)(予讃線)・八十士(やそし)(北海道紋別市)
【90】 九十根(千葉県山武郡大網白里町):「くじゅうね」と読みます。
【99】 九十九湾(つくもわん)(石川):「九十九」は「百(も)」に付く数の意味から、「つくも」と読みます。他に九十九島(長崎)・九十九里浜(千葉)等。
【百】 百笑町(高知県四万十市中村):「どうめきちょう」と読みます。「百」は沢山のことで、百々(山梨)・百目鬼(山形)・中百舌鳥(大阪)など沢山あります。
【二百】 二百刈(郡山市湖南町赤津):福島県には「字名」であちこちにあります。
【三百】 三百瀬(和歌山県日高郡日高川町):「みよせ」と読みます。
【四百】 四百苅(福島県喜多方市):「刈・苅」は束刈のことで面積を表す単位のことです
【五百】 五百蔵(高知県香美市香北町):「いおろい」と読みます。
【六百】 六百目町(ろっぴゃくめちょう)(兵庫県赤穂市)
【七百】 七百苅(ななひゃくがり)(福島県喜多方市)
【七五三】 七五三(岐阜県本巣市):「しめ」と読みます。 お正月に飾るしめなわは「注連縄」と書きますが、「七五三縄」とも書くことがあります。
【八百】 八百屋町(やおやちょう)(福島県白河市)・八百島(名古屋市港区)
【九百】 九百坪(愛知県一宮市祐久)
【千】 千両町(愛知県豊川町):「ちぎりちょう」と読みます。千葉県・千代田区・千歳市・千里・千手等、「千」も「百」と同様沢山の意味で、全国に散らばっています。
【二千】 二千刈(山形県鶴岡市菱津・青森県弘前市鬼沢)
【三千】 三千石(青森県北津軽郡板柳町)・三千苅(秋田県能代市二ツ井町)
【五千】 五千石(新潟県燕市)・五千刈(岩手県奥州市水沢区)
【六千】 六千石町(群馬県太田市)・六千苅(福島県喜多方市慶徳町松舞家)
【八千】 八千数(はっせんず)(高知県高岡郡四万十町)・八千代市(やちよし)(千葉県)
【九千】 九千部山(福岡県筑紫郡那珂川町):「くせんぶさん」と読みます。
【万】 万町(秋田県能代市):「あらまち」と読みます。長万部・伊万里・万座・万富・一万町(都城市)等、「万」はよろずと読むように昔の人にとって最高の数でした。
【二万】 上二万(かみにま)・下二万(しもにま)(岡山県倉敷市真備町)
【三万】 三万谷町(さんまんだにちょう)(福井市)
【四万】 四万(しま)(群馬県吾妻郡中之条町):四万温泉で知られています。
【四万十】 四万十市(高知):平成17年4月旧中村市と旧西土佐村が合併し誕生しました
【五万】 五万石町(鹿児島県出水市)
【六万】 六万部(埼玉県久喜市)・六万坊(福島県伊達市保原町)・六万寺町(東大阪市)
【八万】 八万館(はちまんだて)(福島県二本松市)・八万町(徳島市)
【九万】 九万坪(茨城県つくば市)
【四十万】 四十万(金沢市):「しじま」と読みます。四十万駅(北陸鉄道)があります。
【百万】 百万遍町(ひゃくまんべんちょう)(京都市上京区)・百万石町(七尾市能登島)
【千万】 千万町町(愛知県岡崎市):「ぜまんじょうちょう」と読みます。
小さな町ですがこれが日本一大きい数字を含んだ地名かな。

これ以上の「億」や「兆」が付く地名はないようです。

新しい発見がありました。
JR名古屋から特急列車で新宮まで乗車すると、【1】一身田【2】二木島【3】三瀬谷【4】四日市(【5】五十鈴ケ丘=参宮線)【6】六軒【7】×【8】八田【9】九鬼
【1】〜【9】(【7】を除く)まで、数字がつく駅があります。
京阪電鉄で京都(出町柳)から大阪(淀屋橋)まで乗車すると、【3】三条【4】四条【5】五条【7】七条【8】八幡市【千】千林【京】京橋と数字が繋がっています。