雑学のススメ No.27(07.2/07.3)

「おいしい水とは?(前編)」
〜進化するミネラルウォータ〜
 日本のレストランや食堂ではお客さんがテーブルに着席すると、ウエイターやウエイトレスがお冷(水)やお茶をお盆にのせて注文を伺いに来きます。お客さんもそれが当然であると思っています。また、食事中や食事が終るとお冷やお茶のお変わりを要求します。銀座や北新地の夜のひと時、高価なミネラルウォータを注文することを除いて、お茶やお水は「タダ」が常識でした。

 右のグラフを御覧下さい。
 日本では清涼飲料水といえばラムネやサイダーでした。そこへ50年前(1957年)、アメリカからコーラが上陸、瞬く間に若者の心を捉え、6年後には永く炭酸飲料の主役だったラムネとサイダーを追い抜くことになりました。
 その後、自動販売機の普及等により「缶コーヒー」や「ジュース」の需要が急増するのですが、「お茶」や「水」にお金を払って飲みたいと考える人は誰もいませんでした。しかし、異変が起きました。「ウーロン茶」の出現です。次いで「緑茶」。17年前には「水」までも、今までの清涼飲料水と同じ値段(自動販売機:120円)で登場し、今まで見向きもされなかった「緑茶」や「ミネラルウォータ」が急上昇し、

(3月5日付毎日新聞より)
2006年には「緑茶」は「コーラ」の2倍を遥かに越える244万㎘、「ミネラルウォータ」は前年比26%増の180万㎘となり、まだまだ生産量が増加する勢いです。

ミネラルウォータと水道水の価格を比較してみました。
*ミネラルウォータの価格は、
・六甲のおいしい水 200円/1.5ℓ (ハウス食品ホームページより)
・あずみの野の水 98円/500㎖ (スーパー奉仕価格)
・エビアン 110円/330㎖ (自動販売機)

水道水の価格は、芦屋市水道局では147円/㎥と決められていますので、
☆1.5ℓでは 0.22円で 「六甲のおいしい水」は水道水の約900倍
☆500㎖では 0.0735円で 「あずみの野の水」は水道水の約1,300倍
☆330㎖では 0.0485円で 「エビアン」は水道水の約2,300倍
 となります。ミネラルウォータは水道水に比べて1,000倍〜2,000倍のお金を支払って買わなければならないのに、何故こんなに生産・販売されるのでしょう。
 ミネラルウォータは本当に1,000倍おいしいのでしょうか。

 おいしい水の条件を調べてみました。

 「硬度」は、10〜100㎎/ℓ 喉ごしがいいようです。
硬度とはカルシウムとマグネシウムの量を指数化したもので、硬度が高いと喉ごしが固く渋くなり、逆にあまり低すぎると手応えのない、間の抜けた味になります。
「ミネラル」は、一般的にカルシウム(Ca)はスキットした味。マグネシウム(Mg)は苦味。ナトリウム(Na)は少量で甘み、多量で苦味といわれており、適度のカルシウムと少量のナトリウム、カリウム(K)で、すっきりとした、甘みのある水になるといわれています。

【代表的なミネラルウォータ】

*硬 水 クールマイヨール(伊) ヴィッテル(仏) エビアン(仏)
Na 0.08㎎ 0.73㎎ 0.5㎎
Mg 7.0㎎ 1.99㎎ 2.4㎎
Ca 53.0㎎ 9.10㎎ 7.8㎎
0.2㎎ 0.49㎎
硬度 1,612㎎ 307㎎ 291度
・コントレックス ・ベリエ ・サンベレグリノ ・OXYGIZER
・ゲロルシュタイナー
*軟 水 六甲のおいしい水(日) クリスタルカイザ(米) ボルヴィック(仏)
Na 1.98㎎ 1.130㎎ 1.16㎎
Mg 0.37㎎ 0.54㎎ 0.80㎎
Ca 0.65㎎ 0.64㎎ 1.15㎎
0.06㎎ 0.18㎎ 0.62㎎
硬度 32㎎ 38度 60度
・梵珠百水 ・UOSS ・アクアバンナ ・サントリー天然水
・日田天領水 ・大峯山神泉洞の水 ・マサフィー ・温泉水99

 一口にミネラルウォータといっても、随分ミネラルの含有量が異なります。超硬水を売り物に登場した「クールマイヨール」は「飲み口が重たい。」とあります。

皆さんはどんなミネラルウォータがお好みでしょうか。  後編に続く。