雑学のススメ No.29(07.6/07.7)

「単位の話(2)」
〜ことのはじまりは〜
 わが国は昭和34年(1959年)1月1日から、わが国固有の度量衡の単位である「尺貫法」を廃止し、国際的に共通度が高い「メートル法」を全面採用することになりました。
 あれから50年、すっかりメートル法一色になりましたが、まだまだ知らないところで、何の抵抗もなく色々な「単位」を使っていることがあります。そんな「単位」について、何が「基」になって始まったのかを調べてみました。

人の身体の部分から
脚を使った単位
【フィート】:30.48cm 足のつま先からかがとまで
手を使った単位
【尺】(しゃく):30.3cm 「尺」という文字は、手の親指と人差指を広げた形をかたどったものであり、元々は親指の先から中指の先までの長さを「1尺」とするものでした。(約18cm)
【インチ】:2.54cm   男性の親指の幅
【寸】(すん):3.03cm   男性の親指の幅 (日本人の方が大きい?)
腕を使った単位
【ヤード】:91.44cm 手を広げたときの指先から顔の鼻先までゴルフ場の距離表示がメートルに変わったことがありましたが、クラブ選択や歩測によるの距離の確認からヤードに戻っています。
【尋】(ひろ):約1.818m 両手を広げた長さ

人の動きから
歩幅を使った単位
【マイル】:約1,600m ラテン語の「mille」(千)に由来します。
労働力を使った単位
【ハロン】:201,168m 古英語のfurh(鋤で鋤く)とlang(長い)に由来します。元々は鋤で耕された畑の畝の長さでした。

物から
植物の種を使った単位
【ポンド】: メソポタミヤ地方で大麦1粒の重さを元「グレーン」が決められ、その倍量単位として定められました。
【カラット】: ダイアモンドの大きさ(重さ)をはかる分銅にギリシャ語でケラティオン(keration)という名の豆(約0.2g)を使ったことに由来しています。

貨幣を使った単位
【匁】(もんめ): 元々の名称を「銭」と言い、銭貨(日本では一文銭)の重さを単位としました。
「匁」という文字は「銭」と同音の「泉」の草書体、或いは「文メ」の続けて書いたものです。
計量法では尺貫法の単位はほぼ全廃されていますが、「匁」(momme)だけは生きている世界があります。
日本の特産品である「真珠の取引」に限って、世界共通の単位として使われています。
日本の五円硬貨の質量は3.75gで、丁度 1匁にあたり、日本人の尺貫法に対するこだわりを感じます。

道具を使った単位
【ノット】: 船の速さをはかる為に、等間隔に結んだ紐を水中に投下し、砂時計が落ちるまでに流した紐の結び目(ノット)を数えたことによります。
【バレル】: 英語で「樽」という意味。石油の輸送にシェリ−酒の空樽(50米ガロン)を利用したところ、目的地に着いた時、中身が蒸発や漏れにより42米ガロンに目減りしてしまいました。そこで、これを1バレル(約159g)とすることになりました。
【トン】: 15世紀の初めイギリス船に税金をかける基準として、その船に酒樽をいくつ積めるかで決めたことに由来します。空樽を叩いた時の音「タン」が変じて「トン」になったとされます。

地球から
【最初のメートル】: 子午線の全周の40,000,000分の1 雑学のススメ(24)参照
【海里】: 地球の円周上における「1分」1,852mこの距離を1時間で行く早さが「1ノット」です。

参考文献:フリー百科事典「ウィキペディア」 高田誠二著 図解雑学「単位のしくみ」